プジョー106の秘密のガレージ

プラモ、自転車、プジョー106、きままなブログ

騙してください


騙された。
気持ちよく騙された。


ミステリー小説しか読まない。
そして、ミステリーの中でも叙述ミステリー(叙述トリック)が好き。


叙述トリックとは
小説という形式自体が持つ暗黙の前提や、偏見を利用したトリック。
(wikiペディアより)
(↑また手抜き!!)


殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)


騙されることがわかってて騙される、
それが気持ちいい。


物語の組み立て、進め方、文章がうまいからこそ、
引き込まれて騙される。作品として成り立つ。


偉そうに語っとりますが、
語れるほどたくさん読んどりません・・・


上記の作品、
先日買ってその日のうちに一気読み。
なかなかにすごい小説だった。
かなり凝ったつくりで、
凝ったつくりゆえの嫌味もない。


殺人鬼が主人公だけに、
ちょっと感情移入できるか不安だったけど、
あっさりとひきこまれた。
(殺人鬼に共感したわけじゃないですよ)



さて、叙述ミステリー
最近読んだもののなかでお勧めを紹介しよう。
一度ここで紹介したものばかりだけど。


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

そう来たか!!
って騙されたあとも爽快な気分。
ぐいぐい引き込まれて最後まで一気に読み。
一気読みさせるくらいでないと、
叙述ミステリーは成り立たない。



ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

映画化もされたけど、
さすがにそのまま映画化はできんよな・・・
これまた殺人鬼が主人公だけど・・・
これまた一気読み。



イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

読み終えるその瞬間まで、
「ありきたりでたいしたことないな〜・・」
なんて思ってた。
が、
最後の一言で世界がひっくり返ってしまった。
その瞬間に今まで読んできた話が、
まるごと別の話に変わってしまった(笑)
よくよく考えたら、
よくあるトリックしか使ってないんだけど、
上手い。



慟哭 (創元推理文庫)

慟哭 (創元推理文庫)

はじめて読んだ叙述ミステリーがこれ。
叙述ミステリーの存在すら知らないときに読んだので、
最後は狐につままれたような感じがしたが、
最後まできづかせない。それはすごいと思った。



叙述ミステリー
小説だからこそ成り立つ世界なんだけど、
映画のなかで、果敢にそれに挑んだ作品がある。



アヒルと鴨のコインロッカー中村義洋監督作品


伊坂幸太郎さんの原作、読んでないけど、
たぶん原作も叙述トリックと思われる。
(原作の評価もかなり高い)


まさか、映像として叙述トリックをしかけてくるとは思わなんだ(笑)


演技派の若手俳優たちの好演もあって、かなりおすすめ。


「それ生き」で神がかっていた瑛太は、
よくよく考えたらこの映画の時もすごかった。