騙してください
騙された。
気持ちよく騙された。
ミステリー小説しか読まない。
そして、ミステリーの中でも叙述ミステリー(叙述トリック)が好き。
叙述トリックとは
小説という形式自体が持つ暗黙の前提や、偏見を利用したトリック。
(wikiペディアより)
(↑また手抜き!!)
- 作者: 真梨幸子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/05/07
- メディア: 文庫
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騙されることがわかってて騙される、
それが気持ちいい。
物語の組み立て、進め方、文章がうまいからこそ、
引き込まれて騙される。作品として成り立つ。
偉そうに語っとりますが、
語れるほどたくさん読んどりません・・・
上記の作品、
先日買ってその日のうちに一気読み。
なかなかにすごい小説だった。
かなり凝ったつくりで、
凝ったつくりゆえの嫌味もない。
殺人鬼が主人公だけに、
ちょっと感情移入できるか不安だったけど、
あっさりとひきこまれた。
(殺人鬼に共感したわけじゃないですよ)
さて、叙述ミステリー、
最近読んだもののなかでお勧めを紹介しよう。
一度ここで紹介したものばかりだけど。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 文庫
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って騙されたあとも爽快な気分。
ぐいぐい引き込まれて最後まで一気に読み。
一気読みさせるくらいでないと、
叙述ミステリーは成り立たない。
- 作者: 殊能将之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/08/09
- メディア: 文庫
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さすがにそのまま映画化はできんよな・・・
これまた殺人鬼が主人公だけど・・・
これまた一気読み。
- 作者: 乾 くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/04/10
- メディア: 文庫
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「ありきたりでたいしたことないな〜・・」
なんて思ってた。
が、
最後の一言で世界がひっくり返ってしまった。
その瞬間に今まで読んできた話が、
まるごと別の話に変わってしまった(笑)
よくよく考えたら、
よくあるトリックしか使ってないんだけど、
上手い。
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/03/17
- メディア: 文庫
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叙述ミステリーの存在すら知らないときに読んだので、
最後は狐につままれたような感じがしたが、
最後まできづかせない。それはすごいと思った。
叙述ミステリー、
小説だからこそ成り立つ世界なんだけど、
映画のなかで、果敢にそれに挑んだ作品がある。
「アヒルと鴨のコインロッカー」中村義洋監督作品
伊坂幸太郎さんの原作、読んでないけど、
たぶん原作も叙述トリックと思われる。
(原作の評価もかなり高い)
まさか、映像として叙述トリックをしかけてくるとは思わなんだ(笑)
演技派の若手俳優たちの好演もあって、かなりおすすめ。
「それ生き」で神がかっていた瑛太は、
よくよく考えたらこの映画の時もすごかった。