プジョー106の秘密のガレージ

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妄想サラリーマン劇場


妄想サラリーマン劇場第一話


「曲げられない男」


朝、


男が車で職場に向かっていた。


次の交差点を曲がれば職場に到着してしまう。


そう、到着するのではなく、
「到着してしまう」のだ。


前から声がした。


「まもなく右折です」


ウインカーを出さねば・・・


ウインカーを、


・・・出せなかった。


男は右に曲がらなかった。
いや、曲がれなかった。


曲がることなくまっすぐ進んだ。


男は思った。


このまま真っ直ぐ、


・・・


・・・どこか遠い世界へ行きたい(笑)


「ルートを外れました」


無機質な声だった。


「まもなく右折します、その先も右折します」



曲がらねば。


曲がってまた曲がれば、
職場に到着するのだ。


いや、


職場に到着してしまうのだ


(- -;)





ウインカーを、


・・・出せなかった。


男はまた曲がれなかった。


「ルートを外れました」


男は思った。


お前になにが・・・


お前に、
俺の何がわかるっていうんだ(- -;)


そう、ナビに「出社拒否」がわかるはずもないのに・・・



「道間違い」「出社拒否」


男にとって、天と地ほどの差があるのだが、


ナビにとっては、


どちらも単なる、「ルートをはずれました」なのだ。


・・・


世界は今日も回っている。


男は右に曲がれたのだろうか。



※この妄想は、(昨日の)事実をもとにしたフィクションです(笑)